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宇宙のリズムを暮らしにつなげる”地球暦”って? 暦師・杉山開知さんに聞く、暦の“当たり前”を疑い、時間を取り戻す第一歩

普段の暮らしの中で眺めているカレンダー。スケジュールを管理したり、大事な人の誕生日を書き記したりと、1年を過ごす上で欠かせないものです。

では、そのカレンダーが今日という日を示す、その数字は何かと問われたら、あなたはどう答えますか?

例えば、2023年3月21日という日。カレンダーには小さく“春分の日”と記されていることでしょう。

では、視点を変えて、地球という船に乗った気持ちで今日という日を見てみましょう。春分の日は、地球上どこにいても、真東から太陽が昇り、真西に太陽が沈む。昼と夜の長さが同じであり、草木も動物も地球に暮らす全ての生き物に等しく陽と陰が降り注ぐ日。それが春分という日です。

これからご紹介する地球暦は、この春分を始まりとした「天体暦」。普段見ているカレンダーとは少し違います。

地球に暮らす全ての人々が使うことのできる暦。太陽系の星々と共に私たちが暮らす地球が今どこにいるのかが一目でわかる「時空間地図」です。

今日はしばし、地球を飛び越えて、自分が生きている時間軸のこと、暦のこと、“当たり前”だと思っていることを見下ろす旅に出かけてみましょう。暦師である杉山開知さんが私たちに語りかける、暦のこれまでとこれからとは?

杉山開知(すぎやま・かいち)
地球暦創発者・暦師。
静岡県出身・在住。2003年より世界の暦に興味を持つ。南米先住民の暦などを学び、2007年地球暦を考案。家業である農家を継ぎながら半農半暦として地球暦の制作や講演会を行う。近年、東京大学大学院工学系研究科・光吉俊二特任准教授によって生み出された新しい数理「四則和算」を学び、地球暦との共創と可能性も伝えている。

地球上のあらゆる生き物に寄り添う暦、“地球暦”

初めに、地球暦について詳しくご紹介しましょう。地球暦は2007年、杉山開知さんにより考案された、地球上のあらゆる生き物に共通する天体暦です。

太陽を中心に、太陽系を一兆分の一に縮小、その軌道を一枚の紙に落とし込んだ地球暦(正確には火星まで)©︎HELIO COMPASS地球暦
2014年artofcreativeliving.comでご紹介した記事はこちら

その使い方は至ってシンプルです。それぞれの星の軌道に記された今日という日づけにピンを打ち、毎日、左周りにひとつずつずらしていくだけ。日づけと共に立夏や夏至といった二十四節気も記されています。

©︎HELIO COMPASS地球暦

また、季節の変わり目でもある“立春”“立夏”“立秋”“立冬”、このそれぞれの前にある約18日間(18度)、「土用」という期間をわかりやすく見ることができるのも特徴のひとつ。

古(いにしえ)より、「土用」は陰陽五行思想の視点から、“土の気が旺(さかん)になる”期間とされていました。簡潔に言うと季節の変わり目の変化の時期。そのため土用の間は「大きな決断をしない」などの習慣があったそうですが、本来は、体調や生活環境を見直し、次にくる季節に備え丁寧に準備をする期間。だんだんと次の季節に近づく土用明けを待ちながら地球暦を眺めることで、季節の移り変わりを感じつつ予定を立てることができるのも魅力のひとつです。

©︎HELIO COMPASS地球暦

地球暦は、白紙に星の軌道が描かれているシンプルなデザインですが、それは使う人それぞれの営み、時間を時空間に描いてもらうことを大事にしているから。その“余白”を自由に埋めていくことで、人の数ほどの地球暦が生まれます。

例えば、酒づくりの現場では米づくりから酒仕込みまでを地球暦に重ねたり、子育て中の方は我が子の成長を記録したりと用途はまさに無限。一枚の暦にそれぞれの暮らしや仕事、植物の成長などを乗せることのできる地球暦は、普通のカレンダーでは感じることのできない「生命」の宿った暦とも言えるかもしれません。

自然から学ぶ酒づくりを実践する千葉県の酒蔵「寺田本家」の地球暦。米づくりから酒仕込みまで、1年を通してどう行われているのかを見ることができる

赤ちゃんの成長を円盤に乗せた地球暦。子どもの成長とともに一枚、また一枚と地球暦が増えていき、一緒に振り返る楽しみもある

ジュエリーデザイナーSAKURACOさんによる地球暦。二十四節気の上に装飾された季節のジュエリーが地球暦全体を華やかに彩る

地球暦は、私たち一人ひとりがテーマに沿ったリズムや暮らしを自由に描ける暦であることが伝わりましたか? ピンをずらしながら、今、私たちが暮らす地球はどこにいて、1年という地球の一周期のどの場面を生きているのか、時間軸と空間軸を同時に味わい、感じる。それが地球暦です。

“時”に追われることへの疑問から、生きる時間の本質をはかる生き方へ

地球暦を考案し、リリースをして、今年で16年。なぜ暦を学び、つくり始めたのでしょうか。杉山さんの原点について伺いました。

2023年2月11日12日、明治学院大学白金キャンパスで開催された「HELIO CAMPUS2023」にて「暦のこれまでとこれから」をお話する杉山さん

杉山さん 僕の小学校1年生の通信簿に「右を左と言い張り、納得してくれず困りました。10月あたりになるとようやく理解してくれました」と記されているのですが、これは右と左という単純なことを半年間先生に質問し続けたというエピソードです。僕はそういう単純だけど納得しないまま思い込むことにずっと違和感を感じていて、「こういう見方もあるよね」と考え続ける、そんな子どもでした。

とにかく探究心が旺盛だったという杉山さん。教科書1ページで1ヶ月は探求したい、そんな子ども時代だったそう。

杉山さん 僕はまだまだ納得していないし学びたい。でも、学校は時間割、予定表、学期ごとに沿って勝手に進んでいく。そのとき、「なぜ時間通りにしなくてはいけないのか?」という大きな疑問が僕の中にはありました。時間というものに違和感を覚えた原点だったかもしれません。

そんな幼少期から時間を経て、音楽の道に進むべく専門学校に進んだ杉山さん。当時を振り返り、「今とは正反対の思考だった」と笑います。

杉山さん 学生時代、ピザ屋でアルバイトをしていたのですが、その頃の自分は24時間365日、いかにこの時というものを合理的にオペレーションするかを考え、仕事をしていました。世界で最もピザが売れた日のワールドレコードを樹立したり、ピザの早づくりコンテストで入賞したり、もともと時間に追われることが得意ではないのに、嫌いでもなかった。常にストップウォッチを首からさげて、「プレッシャー!」と言い続けていました(笑)

その後、大きな転機が杉山さんを暦へと導いていきます。

杉山さん 合理的、かつ、スピードを要求される仕事をしながら結果も出していたのですが、社会に対して自分は何も残せていないのではないかという焦燥感を抱いていたんです。一旦仕事を辞めて、海外を放浪したのですが、帰国すると父親が白血病で入院していました。

壮絶な闘病の末、お父様は他界。病室にはお父様が生前したためていたノートパソコンが残されていたそう。

杉山さん そこに闘病生活が書かれていると思うと、どうしても開くことができませんでした。

お父様の死と向き合う時間と、自分が成すべきことを見い出せない焦り。様々な想いを抱える時間の流れの中で、ようやくノートパソコンを開く時が訪れます。

杉山さん ノートパソコンを開いてみると、そこには10年先、20年先はこうしようという父の夢が記されていました。その時、はっとしたんです。明日死ぬかもしれない人が何十年先のことを考えていたことと、未来に可能性のある自分が何をしていいのかわからないという矛盾。何より、生命の時間は有限であることをすごく感じました。

家業である農家を継ぎ、当主の不在で荒れてしまった土地や山々を少しずつ耕していく。そんな日々の作業の中で、ふと“時”に対する違和感が沸き起こります。

杉山さん 山の中で木を切っている時でした。木を切る度に「今、何分経ったのだろう?」「どれぐらいの時間で何本木を切ることができるだろう?」と常に時計を気にしている自分がいたんです。今までさんざん時というものに対していかに合理的に動くのか、そういう仕事の仕方をしてきたのだから、仕方ないですよね(笑)

でも、その瞬間ふと心に浮かんだのは「もしかしてこの山の中でそういうことを考えて動いているのは僕だけかもしれない」ということでした。

photo by Kaichi sugiyama

日が暮れて、町にぽつぽつと灯りが灯り始める。その目の前の景色の中を、新幹線が走り抜けていく。杉山さんは、その光景に大きな対比を感じたと言います。

杉山さん 人は、人間が独自につくった人工的な「計り」で生活をしているけれど、自然に流れている時間との大きな対比を感じたんです。そのつくられた計りで生活をすることは実は不自然で、少なからずストレスであったり、居心地の悪さだったり、時間に追われる感覚すらあるのでないかと思いました。

これまで自分が感じてきた時間という縛り、違和感。それは人がつくった人工的な計りであり、不自然なものではないだろうか。

杉山さん 時間、カレンダー、暦とはなんだろうと思いました。できる限り調べましたが、これが全くわからない。

例えば、春分の日は3月21日(前後)ということはわかりますが、なぜ3月21日だっけ?と問われると、的を得た答えを出すことができないし、はっきり教えてくれる人もいない。そこではっとするわけです。みんながカレンダーを使っていて、毎年、毎日それを見ているのに、それが何なのかを知らない。これは大問題だ! って(笑)

2003年、古代からの暦を口承で伝え続けていたメキシコの先住民に会いに行き、「時間とは、暦とは何か? 何ももたずにどうやって時間を把握しているのか」を3年半かけて学び、習得するも、その話を周りの人に理解してもらえなかったと笑います。

地球暦ワークシート(デジタル版)をiPadにダウンロードして予定を書き込む光景

杉山さん それはそうですよね。カレンダーというものが世界の共通認識として存在するのに、僕が暦とは!と言ってもピンとこない。世界には数えきれないほどの暦があるけれど、もっと時間の本質や、暦をみんなが理解できるアダプターのようなものが必要だと感じました。そこを通せば、例え言葉、住む場所が違っても「ぼくらは今ここだ」と言えるような、共通の「何か」が必要だと思ったんです。

杉山さん自身の造語「思考作後(しこうさくご)」という言葉の通り、思考を繰り返しては、つくり、のち(後)につくることを繰り返して、2007年、地球暦が誕生しました。

「当たり前」を疑い、時を捉え直す

誰も明確に答えることのできない時の計り「カレンダー」を問い直す。その旅は、まだまだ始まったばかりだと杉山さんは言います。

杉山さん 暦の基本は年月日。太陽と月と地球の位置関係が大事なんですね。何年何月よりも太陽、月、地球。三位一体で“球”の位置と方向性が理解できているかが重要です。これは全ての動物、植物が捉えていることなんです。

そして、地球暦が言わんとしていることは、「今どこにいるのか」です。太陽があり、ひと巡りの間に冬を越え、立春から45度過ぎたところが春分という位置ですよ、と意識してみる。

すると春分という日が“どこなのか”がわかります。カレンダーのナンバーをカウントするよりも、3つの球の方向を意識することが、地球で暮らす上で重要なんです。それを時空間の地図として描いている。実はとてもシンプルです。

では、普段私たちが使っているカレンダーとは一体なんなのでしょうか? 伺ってみると、興味深いお話が次々と飛び出してきました。

杉山さん 現在のカレンダーはグレゴリオ暦(太陽暦)と呼ばれるもので、1582年にローマ教皇グレゴリオ13世によって導入されました。4年に1度、閏(うるう)日を差し込む暦です。

この暦の前身にはユリウス暦がありましたが、ユリウス暦は、ちょっとずつ星の位置と日づけがずれてしまったんです。1600年ほどが経つ頃には約10日ずれました。10日ですよ、もううっかりしていました、どころの話ではない。「春分の日というけれど太陽の位置がいつもと違うよね?」と地球上に生きる全員がわかってしまう状態。そうなると当時、この暦を採用していた国の王様はもう気が気でないわけです。「またずれていると突っ込まれる」と。でもどういうふうに修正すればいいのかがわからなかったんです。

日本でも、たった1日暦がずれただけで、大事件になっていたそう。そこに危惧を感じ、水戸光圀公が日本の暦を立て直そうとしたという史実も残っています。

竹の成長を記した地球暦。日本の文化でも古くから農業と暦の関係は切ってもきれず、また人の暮らしも共にあった

杉山さん ユリウス暦が10日ずれた。そこで考えた結果、1582年に「ずれた10日は、すぱっと切り捨てよう!」と、なかったことにして、改めて、春分の日は3月20日あたりに据えましょう、となりました。400年の間で、100で割り切ることのできる年は閏日(うるうび)を抜き、400で割り切ることのできる年は閏日を入れるという仕組みを採用していて、それまで400年に100回だった閏日を97回に改良しました。これにより、計算上は「3000年はずれない」暦が成立、それが今私たちが使っているグレゴリオ暦です。

「重要なのは、紀元前45年にユリウス(ジュリアス・シーザー)がリリースした暦のモデルのまま今日の暦につながっていて、2000年前の暦を今も信じて疑わずに使い続けているということ」と杉山さん。

杉山さん 時計は毎年、最新モデルがでますよね。ゼンマイ式、振り子時計からクオーツ時計ができましたが、それでも1ヶ月で20秒くらいの誤差が生じる。人はその度に精度を追求し、3千万年に1秒ほどしか狂いのないセシウム時計を誕生させ、そして今、光格子時計という時代に。もはや、宇宙の始まりから今現在に至るまで、1秒も誤差のない時計ができている時代です。

杉山さん でも、暦だけが止まっている。

「カレンダー」の語源のひとつに「帳簿」という意味があります。グレゴリオ暦の本質には、人々の労働と休日を定め、経済活動を営むための暦という大きな役割があります。実際に世界の銀行取引の標準もグレゴリオ暦が担っています。それも一つの役割ではありますが、経済活動の視点だけでは、自然と調和した地球環境を考えることは難しい。

暦は人の行動を規範し社会を形成する大切なものであり、文化や伝統などを尊重し、本来は多種多様であるべきです。私たちは知的生命体として、地球という星を眺めながら、個人と全体がオーケストラ(調和)するにはどうしたらいいかを考えると、暦は必然的に太陽系の動きに沿ったものになっていくと思うのです。

「想像してみてください」と杉山さんは続けます。

杉山さん カレンダーを使う動物がいたとします。彼らがカレンダーの数字に追われて暮らしていたら非常に滑稽ですよね。時計に合わせて鳴く鳥、20日は5%オフだからと行列する蟻なんて、見たことがありません(笑) 自然界ではみんな地球に合わせて生きていて、脈々と生命を継ぎながら何周も地球と共に太陽の周りを周り、地球の一員としての生き方を身に付けている。

その姿は完璧であり、美しいんです。でも、人間だけはどうも美しくない。むしろ、地球との不調和はどんどん開いています。時の計りとして存在するカレンダーの影響力は、今や地球全体の行末を左右するほど大きなものになっていると感じています。地球に暮らす一員として私たちは今、科学的に整合性のある暦を根本から考える岐路に立っているといっても過言ではないかもしれません。

あらゆる分野で常に最新技術や思考を用いて、新しいシステムを生み出す中で、暦だけが止まっている。それは、生まれたときから人工的な時を与えられ、それが時であり暦であると疑わない私たちにこそ理由があるのかもしれません。

春分の日の太陽を見上げ、時の遺伝子のスイッチをいれる

「本来、暦とは、宇宙、自然、人との間の理(ことわり)であり、時は自分の内側にある命の鼓動に耳を傾けるというシンプルなこと」とも語ってくれた杉山さん。私たちがより地球と調和する暮らしのヒントはどこにあるのでしょうか。

杉山さん 年の始まりにご来光を拝むという文化がありますよね。それは人々が太陽に依存していて、太陽が地球にとって絶対的な「時」だからです。でも残念ながら、現在の1月1日の太陽の位置にまったく意味はありません。

では、どこがポイントなのか。それは、二十四節気にある二至二分(春分・夏至・秋分・冬至)、なかでも北半球では春分のご来光を眺めることかなと思います。この日は地球の真中心に向かって太陽の光が射し、北半球と南半球に同量の光が当たり、季節をバトンタッチすると同時に昼と夜の日照時間がちょうど半分になる。1年のバランスのシーソーがぴたりと釣り合う瞬間が、春分の日です。

そんな春分の日の太陽を新年度の「初日の出」として改めて拝んでみてほしい。そしていつか、世界中でその日の太陽をリレーしていくことができたとしたら、それは時の捉え方のリスタートであり、ようやく次の“時”が動きだす瞬間でもあると僕は感じています。1日だけでも太陽の光を全員が見るということが、地球との調和をもたらし、時の遺伝子のスイッチをいれるポイントだと思います。

2023年は、実は改暦150年にあたるのだとか。最後にこれからの暦について、杉山さんに伺いました。

杉山さん これまでも暦は改変を繰り返してきました。そこには暦術と算術が表裏一体の関係であるという背景があり、新しい数式が発見されるたびに天文や測地に応用されてきました。改暦150年というこのタイミングに「新しい数理」として東京大学大学院工学系研究科・光吉俊二特任准教授が考案した「四則和算」が注目されています。

小学校で学ぶ「四則演算」である“足し算・引き算・掛け算・割り算”に加え、物事をいかようにでも切る「切算(きりざん)」、その間を自在に動かす「動算(どうざん)」、様々な命令を重ねる「重算(かさねざん)」、表裏一体性を裏返す「裏算(うらざん)」からなる「四則和算」。これは、次に目指す時空間計測技術に無くてはならないものであり、また、文化的にも日本人が大切にしている“間(あわい)”の感覚にとても近しいんですね

杉山さん もともと、私たちは“間”を読む文化をもっています。“間”取りであったり、「“間”に合うのか」と心を配ったり。そして、“間”をあるべきところで切り、それを動かす感覚を当たり前にやっていて、それが数理として演算子になったのは革命的なことなんです。いま、ここに全ては揃っていますよ。

誰かが決めた計りではなく、自分と地球との計りで生きる。
太陽が昇り、月が満ち欠け、草木の彩りから自然に流れる時と調和する。
それは自分の本質ともつながり、自分を大事に生きることにもつながっているのかもしれません。

「当たり前」を疑うことで、自分の生きる時間をもう一度考えてみる。地球暦は、そのきっかけにも入り口にもなると感じました。

次の時の計りが動き出す、そのタイミングは今。
宇宙のリズムを暮らしにつなげ、生きていることにわくわくしながら、「時」を捉え直してみませんか?

– INFORMATION –

地球暦

(編集: 増村江利子)